デジタルの疑問難問解決隊 第11回

 NFCとは「Near field communication」の略で、日本語で言うと「近距離無線通信」という意味になります。

 NFCを搭載した機器同士であれば簡単に通信が行えるというものです。私たちの身近なものとして、パスポート、マイナンバーカード、そして最近では運転免許証にも採用されています。

 そこで、よく混同されがちなのがFeliCa(フェリカ)、おサイフケータイです。これはNFCの技術をさらに発展させたもので、SONYが開発した技術です。

交通系ICカードや電子マネー、会社の電子キーなどに幅広く採用されています。

 おサイフケータイはNTTドコモが開発した電子決済技術のことで、この二つがガラパゴス日本を代表する技術です。

 世界の鉄道の乗降客ランキングベスト20に日本の駅が17駅もランクインしています。そしてその1位が新宿駅の350万人です。これだけの人数の改札を高速で処理できる技術はFeliCaしかありません。しかし世界はそんな速さを求めていません。そのようなわけで、世界のスマホにはFeliCaは搭載されていません。

 しかし日本ではスマホをかざして、改札を通過したりレジで決済したりと、大変便利な存在であることは間違いありません。

 そこで6月30日からスタートしたマイナポイント第2弾ではこの技術がひとつの鍵となっています。

 マイナンバーカードをやっと入手して、いざポイントを申請しようとしても、カードを読み込むことができない!という事例が多く見られています。また確定申告をスマホとマイナンバーカードで申告しようと思っていても、搭載されていないとできません。最近流行りの格安SIM会社で販売されている、格安スマホには一部の機種を除いてこのNFC/FeliCaが搭載されていません。国産メーカーも殆どが撤退してしまった現在、なかなか搭載機種を探すのも一苦労となってしまいました。

 Apple 社はApple Pay日本参入の布石として、突然FeliCaを採用しました。それまでiPhoneユーザーはケースの中にSuicaやPASMO を挟んで使っていました。これにより一気に流れが変わりました。現在では最新機種には必ず搭載され、日本人のiPhoneユーザーは益々増加しています。しかしこれも日本ユーザー向けの商品に限ったことであり、海外で発売されているiPhoneには搭載されていません。

 記憶に新しい10万円の「特別定額給付金」の受取りに、多くの人々が申請にトライしました。ところが、この申請の際にマイナンバーカードが読み取れないという人が続出しました。Android機は昔から本体の真ん中あたりに搭載されていましたので、問題はありませんでした。

 ではiPhoneはいったいどこにあるのかと言いますと、レンズの脇あたりに搭載されています。またスマホの上に置いてしまう方もいらっしゃいますが、それではダメです。必ずカードの上にスマホを置いてください。またiPhoneでは機種によって微妙に位置が違いますので、ネットで検索してみては如何でしょうか?

 今回のマイナポイントキャンペーンにより、政府は一気に所有率拡大を狙ってきています。既にスタートしているのが、確定申告、健康保険証、年金、公金受取り、一部の行政サービスです。そして今後、判明しているものとして、運転免許証、在留カードが順次統合されていきます。そしてこれはまだ確定ではありませんが、ゆくゆくはスマホにマイナンバーの機能を持たせるという話も出てきています。

 そうなりますと益々、このNFC/FeliCaという技術が重要な鍵を握ってきます。これからはスマホの機種を選ぶ際に、気に止められることをお勧めいたします。                                                [広報委員会]