デジタルの疑問難問解決隊 第10回
PayPay 登録から便利な使い方 マイナポイント2万円獲得も夢じゃない!?

 キャンペーンの時期になると毎日テレビでは、女優の山ノ内すずと、ピン芸人の宮川大輔(※宮川大助・花子とは別人)がペイペイと連呼しながら踊っているCMがガンガン流れていますが、今回はそのPayPayとは、いったい何!? という疑問から便利な使い方をご紹介いたします。

 中国では偽造紙幣が大量に流通しているという背景があり、2010年頃より支付宝(アリペイ)というモバイル決済が屋台でも使えるようになりました。そしてアリペイは、世界一のモバイル決済システムへと、のし上がりました。しかし2022年1月、わが国での調査段階においては、普段の支払い方法は「現金」84.8%、「クレジットカード」69.6%、「スマホ決済」43.6%、QRコード決済の認知は94.5%、内容理解は74.5%、現在利用は36.9%と、お寒い状況であり、正にデジタル後進国であります。

 そこで2018年、ソフトバンクがPayPayを立ち上げました。現金を持たずとも、スマホ一つあれば買い物ができるという時代になりましたが、ちょっと不安! 仕組みはどうなっているの? と躊躇している方も多数いらっしゃるというのが現実です。

 ではどうやって始めたら良いのかと言いますと、皆様がお使いのスマホのアプリ入手ボタン(iPhoneの方はApp Storeから、Androidの方はGoogle Play)からダウンロードができます。

 次ぎに現金を入金する方法をお伝えします。一番簡単な方法はセブンイレブンかローソンに設置してありますATMから入金が可能です。残念ながらファミリーマートでは現時点で、入金することができませんのでご注意ください。

 コンビニに到着しましたら、ATMの画面の中から「スマートフォンでの取引」を選択します。詳細手順は以下の画像を参照して下さい。

 様々な店舗の入り口やレジの所にPayPayのマークがあれば、たばこや印紙、切手などの金券類を除いた全てのものに利用できます。しかしここで注意が必要です。PayPayには支払い方法が3通りあります。有人の場合、店員さんがバーコードリーダーを持っている場合は支払いボタンを押して、自分のスマホにバーコードを表示させて、それを読み取ってもらえば良いだけです。これが一番簡単です。もしレジの所にQRコードが置いてある場合は、ひと手間必要です。方法は下の画像を参照して下さい。①ホーム画面のスキャンを選択し、スキャナーを起動させます。青い四角い枠の中にうまくQRコードを読み込ませます。②支払う金額を自分で入力して、店員さんに見せながら、支払いボタンを押します。

 最後はスーパー、ユニクロ、ニトリ、松屋などが採用しているセルフレジ決済です。この場合は商品のスキャンが全て完了した段階で支払い方法を選ぶのですが、各社言葉が違います。電子マネー、モバイル決済、バーコード決済、QRコード決済と様々です。つまり、現金でも、クレジットでもない支払い方法をよく吟味してボタンを押して下さい。スマホにQRコードやバーコードを表示させて、機械のスキャナーで読み込みをさせれば支払いが完了できます。

 支払いが無事に終了すると、マナーモードにしていても『ペイペイ』と女の人の声が聞こえますからビックリしないでください。その時に付与される予定のポイントが表示されます。これはその月の使用した回数と金額、またその人のステータスによって付与されるポイントの率が変動します。そしてそのポイントは次回のお買い物の際に利用することができます。以上で入門編は終わりです。

 最初はビクビクしながら使っていても段々と慣れてくると、いちいちコンビニで入金してから買い物をするというのも不便なものです。そこでご自身の銀行口座と紐付けることができます。

 現在日野市にある金融機関の中で、ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、JAバンクが連携することができます。残念ながら多摩信用金庫は未対応です。

 銀行口座と連携することにより、もし残高が不足していても、レジに並んでいる時にサッとチャージが可能です。しかし少しハードルが高い設定があります。銀行口座を登録するには、事前の本人確認が必要です。そして本人確認書類には(マイナンバーカード、運転免許証、運転履歴証明書のいずれか1点)が必要です。さらに普段からネットバンキングを行っている必要があります。登録まではできますが、最終段階でワンタイムパスワードという機能を使った認証があります。しかし面倒なのは最初だけですので、トライすることによってお買い物が劇的に変化します。ネットバンキングの部分は各々の銀行によって仕組みが違いますので、ここではその設定方法は割愛させて頂きます。

 PayPay同士であれば、簡単にいつでも無料で送金ができます。例えば、お孫さんへおこづかいをあげたり、友人同士のお金のやりとりなどが簡単に相手の電話番号を使って送金ができます。(※相手もPayPayを利用していることが前提)

 PayPayを導入している調剤薬局であれば、なんと病院から処方された薬の支払いにも使え、さらにポイントが付与されます。この他、自動車税、軽自動車税、住民税の支払いもできます。ただし車検が近い方は注意が必要です。PayPayの支払いには領収書が出ません。そのため納税後、すぐに車検のある方はPayPayで支払わないで下さい。しかし3週間ぐらい経過すれば運輸支局で納税状況の確認ができますので、支払っても大丈夫です。是非来年の自動車税の納付でお試し下さい。

 ヤフーショッピングや一部のサイトでは支払いをPayPayで行うことができるサイトがあります。その場合は銀行振込やクレジット決済ではなく、PayPayを使うことによりポイントが付与されます。

 いよいよ6月30日より政府によるマイナポイントの付与キャンペーンがスタートしました。これはマイナンバーカードを新たに作成し、さらに健康保険証と公金受取り銀行口座の紐付けを完了した方は最大2万ポイント(2万円相当)が付与されますが、そのポイントをPayPayに指定することができます。このキャンペーンはすでにマイナンバーカードをお持ちの方でも、前回のキャンペーンで5千ポイントを受け取った方は1万5千ポイントとなりますが、受け取ることができます。また一度も受け取っていない方は2万ポイントを受け取ることができます。

 昨年日野市でも2回目の還元祭がありましたのでお得に使われた方もいらっしゃったと思いますが、現時点で発表されているキャンペーンは7/1~7/31(八王子市、町田市)7/15~8/15(西東京市)12/1~12/31(八王子市)となっています。残念ながら日野市の第3弾はないようです。しかし勘違いされている方がいらっしゃいますが、日野市民もその開催地域に行って買い物をすれば良いのです。ただし、自治体によって10%~30%の開きがありますので、その地域にて確認をしてください。

 今年の春から金融機関での硬貨預け入れには、枚数によって手数料が発生するようになりました。政府もキャッシュレス化へ向けて舵をきりました。コンビニやスーパーではすでに無人レジ化が進んでいます。そう遠くない将来、「現金は使えません!」と掲げた店舗が続出するのが予想できます。 「俺は現金主義だ!」「私はキャッシュレスは嫌だわ!」と言わず、必ずやってくるキャッシュレス時代に今から備えておきましょう!   [広報委員会]