デジタルの疑問難問解決隊 第13回
そろそろ替え時!? あなたもWindows11に替えてみませんか?

 2022年10月5日、Windows11が発売されてちょうど一年が経過しました。そろそろ乗り替えるか? いやいや私はまだまだ!とお悩みのみなさまの疑問にお答えいたします。

 Microsoftでは無料アップデートの期間を、新OS発売より1年と建前上設定しています。しかしその建前が実行されたことはなく、この原稿の執筆時点でもそういうアナウンスはされていません。

Windows10は2025年10月14日までサポート(本コラム7号を参照)されますから、まだ丸3年はあります。しかし行政、銀行の手続きには必須とされていたIEをあっさりとサポート終了させ、またOfficeやOSはサブスクへと移行し始めたMicrosoft。いつまでも旧OSを使い続けていると、とんだ痛い目をみるかもしれません。

  また既に店頭でのWindows10搭載パソコンの販売は終了(一部、秋葉系SHOPやネット通販を除く)となりますと、いきなり壊れて新パソコンを購入すると、当然新OSとなり、戸惑ってしまいますから、今から新OSに慣れておくことが重要です。突然、『明日から有料です』と言われる前に、そろそろ安定してきたWindows11の替え時が到来したと言えます。

Microsoftでは『PC正常性チェックアプリ』という便利なソフトを公開しています。

ダウンロードはこちらから。↓

https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11?r=1#pchealthcheck

  このソフトを使ってご自身のパソコンが対応可能か否かを判断することができます。ちなみに2019年以降に購入されたマシンであれば、かなりの確率で対応しています。しかし4~5年以上前のパソコンは全滅と思って下さい。ただし、デスクトップの場合はCPUとマザーボードを交換することにより、その限りではありません。その場合、最大のポイントは3つ。

1)CPUがIntel 第8世代コアプロセッサ以降。

2)TPM 2.0搭載。

3)UEFIセキュアブートに設定されている必要がある。

 最近はYouTubeで古いPCにWindows11をインストールする動画がアップされていますが、それはあくまでも改造の域であり、腕に自信のない人がやる行為とは言えませんのでお薦めできません。

  • オールなしなしは許されない。

Microsoftアカウントも起動時のパスワードもネット接続も全てなしで気軽に使うということはできなくなりました。まずセットアップ時にMicrosoftアカウントとの紐付けが必要となりました。また起動時にはPINロックも必要となりました。つまり連携しないとローカルアカウントは作れないということです。

  • スタートボタンが真ん中に移動

長年スタートボタンは画面の左隅でしたが、今回から画面中央に配置されました。しかし慣れてくると便利なもので、ラップトップではあまり感じませんが、大画面のデスクトップでは左隅に移動する時間が短縮されて便利さを感じています。しかしどうしても左隅が良いという方は、何もないところで、タスクバーを右クリック→タスクバーの設定を開き→タスクバーの動作→タスクバーの配置→中央揃え→左揃えと変更が可能です。

  • 右クリックの内容が一新

ショートカットが出来る方には無縁なお話ですが、いままでファイルやフォルダで右クリックをするとコピー、貼り付け、削除などが表示されましたが、それが『その他のオプションを表示』というカテゴリーに入ってしまい、もうひと手間必要になりました。しかしそれらの機能がアイコン化されダイレクトに行うことが出来るようになりました。またコピーを選択すれば次に行うことは貼り付けしかありませんが、以前は全て表示されていました。しかし新OSでは貼り付けのアイコンのみになりました。これでやっとMac並になったということです。

  • ついにAndroidアプリが動作可能!

Windows11発表から一年以上も待たされました、最大の目玉がついに実現しました。現在はまだプレビュー版の状態のため、ソフトも少なくまたゲーム中心のようですが、いずれはスマホ並に揃ってくるでしょうから、これがPCで使えたらと思っているアプリの登場ももう直ぐかもしれません。

 この他にもご紹介できない程の新機能や変更点がたくさんありますが、この一年、動作させてみてそろそろ安定してきたと言える段階にあります。

Windows11には残念ながら非対応とのジャッジが出てしまった場合、2025年10月まで使い続けることはできます。しかし古いPCはとかく動作が重たいものです。そこでいっそのことGoogleが提供するChrome OS Flexをインストールして、Chromebookのように使うという手があります。IntelまたはAMDのCPUを搭載する10年くらい前のPCでもかなりの確率で動作し、おもいのほかサクサクと動いてくれます。ただし、DVDドライブや指紋リーダー、入力用タッチペン、Thuderboltといった一部のハードウエアはサポート外となっています。

入手は以下のサイトから。 (広報委員会)

https://chromeenterprise.google/intl/ja_jp/os/chromeosflex/?utm_source=google&utm_medium=display&utm_content=banner-new-ver2+flex_japanese&gclsrc=aw.ds&gclid=CjwKCAjw1ICZBhAzEiwAFfvFhIYzvMVwfsHz4k3xQLe2d3ptVH_wWWFDaf0sgM97jG2BPL4tpBlmthoC22QQAvD_BwE