デジタルの疑問難問解決隊 第9回
キャリア VS フリー 今どきのメアド事情
2021年3月、docomoが発売したahamoは携帯業界に大きな激震が走り、携帯各社は一気に格安戦争へと突入しました。ところがそのahamoはキャリアメールが使えないということが徐々に知れ渡り、二の足を踏んでいる方もいらっしゃるようです。
でもちょっと待って下さい、今どき、キャリアメールやプロバイダーが提供しているメールアドレスは本当に必要ですか?今回はこの疑問にお答えします。
そもそもキャリアメールとは、ne.jpの前に携帯事業者の名前が付いているアドレスのことです。特にソフトバンクユーザーの中には、旧ボーダフォン時代からの@vodafone.ne.jpを使っている方は手放したくないという話しをよく耳にします。
2021年6月、総務省はキャリア(通信事業者)を移動しても、メアドを持ち運べるようにすると行政指導を行ないました。先陣を切ってdocomoがメール持ち運びサービスを開始しました。しかしこのサービスには月額330円が必要です。年間に換算すると3960円です。
年金が下がり続ける昨今。こうした出費は抑えたいものです。
ガラケーの時代、確かにキャリアメールが必要でした。しかし3G (第三世代)の電波が停波しはじめた昨今では、その役目は終わったと言っても過言ではありません。なぜなら利用者の大半の連絡ツールは、もはやメールからLINEなどのアプリを使ったツールへと完全に置き換わりました。
そこで是非利用をお勧めしたいのが、Googleが提供しているGmailです。
全てのアドレスをこれに統一すれば、機種変更や通信事業者を変更してもアドレスを変更する必要がありません。但し、Appleデバイス(Mac & iPhone & iPad)の方はiCloudのアカウントに Google アカウントを追加して、同期を行う必要があります。
最大のメリットは自分のアカウントにログインするだけで、以前の環境(電話帳、メール履歴、写真、動画、音楽等)を一瞬で復活できます。またご家庭のインターネット接続会社のプロバイダーアドレスを使っていると、急な引越しや、もっと優良な事業者に乗り換えたいと思っても、その都度メアド変更のお知らせを、知人や登録しているサイトに通知しなくてはなりません。
Gmailは信用のおけないフリーメール、という時代は終わりました。強力な迷惑メールの排除と2段階認証による鉄壁のプロテクトによって守られています。
Googleが提供するGmailを利用すれば、スマホの機種変更の度に電話帳の移動に手間取ったり、PCを変える度にメール設定を行ったり、という煩わしさから開放されます。 [広報委員会]