シルバーよ 地域のレジェンドたれ! — 鵜川正直事務局長

 令和4年4月1日付けで、事務局長を拝命いたしました鵜川正直(うかわ まさなお)と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、「地域のレジェンド」という表題は、前々任の事務局長が話の中で、シルバー会員の理想の姿として、時々使っていたものです。言葉は少ないけれど、自分の背中で行動を示す人、或いは、周囲が手本にしたいと思える人、そんな意味合いでこの言葉を使っていたと思います。
 社会で様々な経験を乗り越えてきた、シルバー人材センター(以下、「センター」)の会員を、的確に表現するキャッチはないだろうかと普段から考えておりましたが、なかなかピンとくるものが思いつかなかった時に、この言葉を聞いて「イイネ!」しました。 
 会員の仕事に対する姿勢やあいさつ、他人への気遣い等、普段の振る舞いが地域のお手本として認識されるようになれば、まさに「レジェンド」としてリスペクトの対象になるのではないでしょうか。
 私はシルバー人材センターに入職して30年になります。振り返ると、センターの仕組みや制度を大きく変える時や仕事がうまくいかなかった時などにレジェンドたちに支えてもらい助けてもらいました。そのおかげで30年やってこられたのだと、つくづく感謝しております。
 その間、社会経済状況が大きく変わったことは言うまでもありませんが、センターの構成員である会員の考え方も随分変わってきているのを感じます。それに伴って、センターの運営もだんだん難しくなってきていることも痛感しています。
 私には、センターを取り巻く状況や、会員の考え方が変わっても、大切にしたいと思っていることがあります。それはレジェンドにもつながる「おかげさま」「お互いさま」という思いです。そんなことかと思われるかもしれませんが、昨今の社会全体に、今だけ良ければいい、お金だけもらえればいい、自分だけ良ければいい、というような自己中心的な考えが広がっているのを感じます。とても残念に思いますが、センターの会員は「おかげさま」と「お互いさま」の気持ちを忘れずに、日々感謝の念を持って過ごしてもらいたいと思います。
 例えば、自分が仕事に就くことができたのは、前任者がその仕事を守ってくれた「おかげさま」、その仕事を引き継ぎ、また次の誰かに譲る時には「お互いさま」との思いがあれば、居心地のよいセンターになっていくと思います。
 また、「おかげさま」「お互いさま」を実践していくことで、「地域のレジェンド」として、真に輝く存在になれるのではないでしょうか。

 最後に思いを込めて、
 シルバーよ 地域のジェンドたれ!