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第6回「もう騙されないぞ!最新詐欺の手口全部教えます!その2」
 前回に引き続き、今回はリアル詐欺編です。デジタルと違いみなさまの対応力が問われますので、 よく読んで、いつやって来るかわからない詐欺師退治にお役立て下さい。

 「近くのお宅の修理の帰りに、車から瓦がズレているのが見えましたので、お伝えにきました」あたかも近所で工事をしていたかのように、訪問してきます。「ちょっと見てあげます」と言って屋根に上がっては、ズレてもいない瓦をわざとズラして、写真を見せます。このまま放置すると雨漏りになりますよという言葉を信じて工事を依頼してしまいます。ここでよく考えて下さい。走っている車から屋根瓦がズレているのが見えるわけがありません。冷静に考えれば簡単なことです。ではこういう連中を撃退するにはどうしたらよいでしょうか? 答えは簡単です。嘘も方便と思って「うちは賃貸です」この言葉で100%間違いなく帰っていきます。ですから屋根に上げる前にハッキリと言いましょう。シロアリの点検のために縁の下を確認させて下さい。という業者も同様の理由で断りましょう。側溝の詰まりや、屋内配管の高圧洗浄などもすべて「賃貸です」と言って追い返しましょう。

 インターホン越しにこういうセリフを言った場合、本当の工事であれば必ず工事の日程と工程を記した紙を持っていますので、「ポストに入れて下さい」と言いましょう。詐欺の可能性が高い場合は「お忙しいとは存じますが、詳しくご説明したいのでお話をさせて下さい」と無理矢理、面会を希望してきます。その場合の最近の主流は「この近くで太陽光発電の設置工事があります。ご近所もまとめて工事をすることによって、かなり安くなりますので、一緒に如何ですか?」この「一緒にやると安くなる」という言葉が罠です。太陽光発電の設置工事は大変時間がかかるもので、何軒も同じ日にできるような簡単なものではありません。よって工事は架空のものです。この場合も賃貸ですと言いましょう。

 アンケートに答えると豪華な商品が当たります。という甘い言葉につられて足を止めてしまうと、とんでもないことになります。簡単なアンケートと思い、正直に今の携帯電話の会社と家のインターネットを記入してアンケート用紙を渡してしまいます。当然、ハズレのポケットテッシュがもらえます。しかしそこから現在の携帯とインターネットへの乗り換えの勧誘が始まります。幸いにして現在の契約より安い場合は、それにこしたことはありません。しかし、今使っているスマホや携帯本体はもう古くていつ壊れるか判らないので、今なら機種変更をすれば、かなり安くなると言われます。その言葉に不安を抱いてしまい、うっかり契約をしてしまうと、携帯本体は2年縛りの分割支払い、ネットは2~3年の契約の縛りがあり、さらに途中解約をした場合はネットに限っては高い違約金を取られるケースがあります。また割賦代金と月々の利用料が合算されて個別金額がわからないようにカモフラージュされてしまいます。ただ買い物に行っただけなのに、気がつけば高額な契約にハマってしまう高齢者があとを断ちません。みなさまもどうか甘い言葉にはご注意ください。

(広報委員会)