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第12回「最新の詐欺に騙されない方法」

 今回は「そよかぜ31号、32号」と併せて読んでいただきたい、詐欺の手口の最新版です。テレビや、市の広報車でも盛んに注意を促していますが、日野市は相変わらず詐欺被害の件数が減りません。そこで今回は最後に究極の対策をお伝えいたします。

 「こちらは警視庁捜査二課です。あなたのクレジットカード、もしくは通帳が犯罪に利用されている」という電話が頻繁にかかってきます。最初に申し上げると警察から電話は絶対にかかってきません。ではもしかかってきたら、捜査二課長さんのお名前は? と逆に質問してください。詐欺グループは様々なもっともらしい、架空のでっち上げ話を用意してマニュアル化しています。しかしこのような質問が来るとは多分想定していません。答えることはできないはずです。 因みに4月現在の捜査二課長は「森国浩輔」氏です。仮にそこまで調べていたとすると、うっかり信用してしまうかもしれません。
 では詐欺グループは次にこのような話をしてきます。東京から遠い場所の事件のため、例えば「鹿児島県警本部まで出頭するのには大変ですから、電話を転送します」と言います。この他にLINEを使ったビデオ通話なども使用して、偽の警察手帳を見せたりもします。ビデオ通話では判別が難しいですが、もしご自宅に偽刑事が訪ねて来た場合の、警察手帳の見分け方をお教えします。本物は艶のないチョコレート色です。レプリカは真っ黒です。

 最後にもう一度お伝えします。警察から事情聴取という名目で電話がかかってくることは100%ありません。また刑事が1人でくることもありません。刑事も警邏も二人体制で行動します。もしあなたが本当に犯罪に関わっていたとするなら、ある日突然、早朝に5~6人の刑事がいきなりやって来て令状を見せます。その人たちこそ本物です。

 ここ数年の住宅設備詐欺のトレンドは屋根瓦と白アリでした。しかしこれも相当テレビで報道するようになり、最近は機械ものへと品を変えてきました。
 「無料点検でご家庭を廻っています」この「無料」という言葉につられてドアを開けてしまったらアウトです。もう連中の思い通りです。無料点検ですという言葉に安心させ、家に上がってきます。目的は電気の分電盤です。「漏電している」「このままでは火事になる」と不安を煽って機器の交換を勧めてきます。しかし分電盤は関東電気保安協会が行っています。必ず契約の電力会社に相談しましょう。
 そして次に多いのが、ガス給湯器です。「ガスの不完全燃焼により一酸化炭素が基準値を越えています。このままでは中毒を起こします」と不安を煽ります。この場合も契約のガス会社に連絡をしましょう。
 究極の追い返し方は「うちは賃貸です」この言葉で100%帰っていきます。

 2025年4月より東京都では太陽光発電の設置が義務化されました。そこで「義務化されましたから、屋根にソーラーパネルを付けなくてはいけません」 と言う営業をしている業者がいます。しかしそれは2025年4月以降、大手ハウスメーカーが供給する新築住宅に限っての話しであって、既存住宅が義務化されたわけではありません。詐欺師はあなたの情報不足につけ込んできます。飛び込み営業の電話や訪問には十分注意してください。

 15年ぐらい前にはこんな商品もありました。
 思えば高い電話加入権を購入して、電話を引いたのはいつの頃でしょうか? 昔は質入れもできた加入権は、今やなんの価値もありません。そして固定電話にかかってくるのは、しつこい営業電話とコンピュータによる選挙アンケート。そして詐欺電話ばかり。市役所からレンタルされた詐欺防止対策機器も詐欺師にとっては、なんの脅威でもありません。
 そこで思い切って固定電話を解約するという手もあります。昔のように固定電話がないと信用されないという時代はもう終わりました。しかしそれでは不安という方は、格安SIMの携帯電話を契約して、その新番号を身内だけに伝えてはどうでしょうか? 携帯電話は電話帳に登録さえすれば、誰からの着信であるか表示されます。またもし自分の携帯を紛失したり急な故障の時にも、もう一台携帯端末があれば安心です。月額290円で契約できる会社もありますから、経済的でもあります。不安な電話に悩まされずに済む、究極の方法ではないでしょうか?

こんな商品も昔ありました

(広報委員会)