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第11回 「終活にむけて今から準備すべきこと」
人生100年時代。いつまでも元気で長生きしたいものですね。しかしいつお迎えや認知症が始まるかも知れません。そんな、もしもの時に備えて今から用意しておくこと、エンディングノートに必ず書き忘れてはいけないことをご紹介します。


各種デバイスの中でみなさまにとって、身近な存在はスマートフォンではないでしょうか? しかしその契約の名義がどなたなのかをきちんと把握されていますか? 例えば、もし奥様の携帯がご主人の名義となっていた場合、もしもの時に大変面倒なことになります。そこで、今から名義は各自の名義に変更しておきましょう。なぜなら名義や決済口座がご主人の場合、本人がお亡くなりになってしまった場合は解約となります。奥様がいくら自分が使っていたと主張しても、名義が違えば解約をしなくてはなりません。電話が使用できなくなっては大変です。いまから名義変更をしておきましょう。ちなみに親族同士の場合は名義変更事務手数料が無料で手続きが可能です。またエンディングノートには電話会社と契約した際に設定した、4桁の数字で構成されているネットワーク暗証番号を必ず記しておきましょう。この暗証番号が不明な場合は本人確認に大変手間取ります。

日常の買い物でいまや必須のアイテムとなったクレジットカード。しかしそのカードは家族カードではありませんか? もしそのような場合はご主人がお亡くなりになると、解約となってしまいます。家族カードとは契約者の信用に対して付与されるカードのため、いくら使用しているのが奥様とはいえ、解約となってしまいます。そしてそのカードで各種公共料金や携帯の利用料を決済していた場合、最悪は全てが使えなくなってしまいます。慌てないためにも自分名義のカードを1枚持っておくと安心です。


検針票のどこかに書かれている番号ですが、お客様番号とは違います。電気やガスが、どこで使用されているかを特定するために振られている番号です。ではなぜこの番号を把握していると良いかと言いますと、将来単身者となり、子供と同居する、もしくは施設に入る。そして最悪なのが死亡してしまった場合。電気やガスを、誰かが解約をしなくてはなりません。電気は難しくはありませんが、ガスは他人がなりすまして、いたずらでガスを止めるという事件が発生しています。そこでガス会社では契約者以外が解約する場合には、本人確認を行っています。しかし子供でも苗字が違う、また身寄りのない方は、遠い親戚が後始末をしてくれるとなるとかなり面倒なことになります。しかしこの供給地点特定番号がわかっていれば、ネットから簡単に解約が可能となます。もしもの時に身内に手間をかけさせないためにも、一度この番号を調べてみることをお勧めします。

サブスクとは、サブスクリプション(Subscription)の略で、一定期間料金を支払うことで商品やサービスを利用できる仕組みの略称です。身近なところではAmazon Primeや衛星放送、サプリメントや化粧品の定期購入などです。
音楽・動画視聴などは形として届くものではありませんから、本人しか知らない場合があります。しかしそのことを知らずに本人のクレジットカードや銀行口座を解約してしまうと、のちに面倒なことになります。決済されている口座を解約しても、各企業との契約を解約したことにはなりません。しかし決済不能通知が来るまでにはタイムラグがあります。そして書面による通知を無視をしたり、開封せずに放置した場合、最悪の場合訴訟に発展してしまうこともあります。
そうした面倒なことになる前に、どういったサービスに登録しているのか、IDとパスワードは、何なのかをきちんと記録しておけば、残された遺族が困ることにはなりません。
「立つ鳥跡を濁さず」 死んでからお位牌の前で文句を言われないためにも、今から準備をしておくことをお勧めします。
(広報委員会)