会員寄稿「私の就業体験」 第28回

「学生寮の夜間を守る」
     平出 和平さん (平成28年入会)

学生寮の玄関で、平出さん

 私の就業先は大学生の学生寮です。
 就業は午後5時から翌日午前9時迄基本的に一人での宿直です。学生寮の安心、安全を使命に、夜12時に巡回、施錠して12時半過ぎに仮眠、翌日5時半には起床して解錠、学生の朝食(パンかおにぎり)をセットしています。2016年から就業して9年経ちますが、一番大変だったのは真夜中の地震でした。全館停電になりましたが非常電源が作動して安全を確保出来ました。コロナ蔓延の時、学生さんが感染しましたが私達にも少なからず影響はありました。
 就業が9年目を超えて続いているのは、職員さんのご協力と学生さんの明るい笑顔、日々の挨拶があったからと思います。朝出かける時は「お早うございます、行って来ます」帰った時は「ただいま~」と声掛けして貰い、私たちは「お早うございます、行ってらっしゃい」、「お帰りなさ い、お疲れ様~」と何気ない会話ですが、この声掛けが疲れを癒してくれます。
 毎年卒業して社会人になり巣立ちして行きますが、卒塾式に参加してシルバーの人達への感謝の言葉を聞くと私たちは更に感激しています。シルバー人材センターからは宿直者8名、寮内の清掃他に4名、植栽4名計16名が就業、お世話になっています。
 仕事のほかには、ボランティア活動として日野市ソフトボール連盟の役員(現理事長)を35年、老人会の中部長生会役員(現副会長)と神社清掃を月1回行っています。
 これからも寮生の皆さんから信頼されるよう頑張ってまいりたいと思います。