会員寄稿 「私の就業体験」 第9回

◆「生徒達とのふれ合い」  高根澤榮司(令和4年入会)
 定年退職してしばらくの間、リハビリ体操など介護の仕事をやっていました。それも終えて4年ほど空いてしまい、そろそろ体が鈍ってきた時に歌好きの仲良しメンバーから当SCの事を聞き、早速登録へ動きました。

 今は平山中学校で朝の開門と見回りの仕事をしています。早朝6時45分就業スタートに合わせ、冬季は暗いうちに起床。朝が苦手な人には最初は辛いかもしれません。3人のシフト交代制で、通用門、校舎、体育館など20か所の開錠、2か所のセコム警報器解除、教室の窓開け等を担当します。慣れたらあっという間の1時間半の仕事です。

 四季を通じて学校のスケジュールで動くため体内時計が整い、健康的に働く事ができます。季節の移り変わりによって景色も変わり、中でも浅川の眺望が大好きで毎朝眺める事が楽しみです。さてフィニッシュは下駄箱のある玄関ホールです。懐かしい座敷ほうきとモップで30分ほどかけてササっと綺麗に。シューズで運ばれた砂が多い日は念入りに。

 先生や生徒の挨拶が始まる帰り間際、校長室の壁の「寛容」「笑顔」「思いやりと共に」の言葉が目に入ります。私はこの環境に関われることに「感謝」という言葉が浮かびました。 毎日同じ事の繰り返しのようですが、その中にも生徒達が学ぶために必要な大切な役割があると思います。精神的にも体力的にも刺激のあるこの仕事が大好きです。今後も学校生活を支える存在として就業を通し貢献していきたいと思います。

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