会員事故、年度最多を更新か?!

 当SCの令和6年度の会員事故が年度最多を更新しそうなペースとなっています。
 今年度の事故は8月ですでに16件になりました。令和5年度上期は20件の事故がありましたが、下期は奇跡的と言えるほど事故が少なく(3件)済んだためトータル件数は23件でした。
 そこで今年度も下期の事故を極力減らすように、8月までの事故発生を件数だけでなく、状況を含め掲載いたします。下記の報告は事故当事者を非難するものではなく、すべての会員が事故を起こさないように、「安全就業」の実現を各人それぞれが肝に銘じましょう。

■ 事故の傾向、原因の分析

 傷害事故の傾向としては、つまづき・転倒が4件、自転車の事故が7件(対車両2件、自損事故5件)となっており、作業の安全未確認と環境の安全確認不足が8件、会員の動作不良が5件等が主な原因と思われます(事故1件に対して複数原因を推定分析しているため、原因件数は事故件数を上回っている)。なお、通勤移動時に起きた事故が圧倒的で8件記録されています。
 賠償事故では8月までの総事故数7件のうち作業の注意不足、環境確認不足に起因している事故が多く、違反作業も1件報告されています。また賠償事故のみの集計では令和5年度(4月から翌年3月までの12か月)の総数7件と並んでいる状況です。

■ 安全管理委員会が実施する対応策

1. 自転車での通勤移動時の事故
①安全確保は自分の責任という意識を持つよう促す
・通勤時の自転車使用では、ヘルメット着用、保険加入を徹底
・安全講話の時間を長くとり、自転車運転をしっかり講習
②日野警察署と連携して、自転車運転の法改正をもとに講習会を実施

2.つまづき、転倒
①「体力・健康度チェック」に各自が常に実行できる体力増強体操を付け加える

3.複数人就業・複数人安全確認
① 総就業時間を超過しないよう、シフトの調整などにより複数人での就業を促進する
② 就業開始前に、複数人で作業環境や危険箇所についての安全確認をする
③ 作業上危険な場所や要注意箇所にテープなどで目立つように目印をつける

4. 作業指示書、仕様書に安全ルール・作業ルールを明示
① 該当する安全ルール、守るべきルールを明示しその徹底をはかる
② ルールを守らなかったことに起因する事故については、保険適用免責や就業停止などの 再発防止に必要な措置を行う

(安全管理委員会)