デジタルの疑問難問解決隊 第12回
LINE x PayPay 知っているようで知らないツボ
シルバー会員のみなさまの中で既に多くの方が利用されているLINEとPayPayアプリ。しかしそのほとんどの方が未設定のまま使われているという重要な設定方法と注意点を解説いたします。
■LINE編
LINEはスマホを持っていれば、キッズ携帯を除いて誰でも使うことができます。しかしその反面、大人と未成年の子供が気軽に繋がることが出来てしまい、それが犯罪へと発展し大きな社会問題となりました。そこでLINEでは年齢確認を済ませないとIDや番号検索ができない仕組みになっています。これは目の前にいる人とお友達になれないということではありません。
例えば、遠く離れたご友人と電話をしていて、お互いがLINEをやっていることが判明したとします。そこでお互いのIDや電話番号で検索をすることにしました。しかしこの年齢認証をしていないと、友達になることはできません。
メアドやSMSから招待するという方法もありますが、メアドが判らない、使っていない、操作方法がわからないといった問題があります。またこの認証作業は大手キャリア4社とLINEMOユーザーしか認証することができません。つまり格安SIM会社に移行を行ったり、そもそも最初から格安SIM会社に加入した方は認証できません。一度ご自身の年齢確認をチェックしてみてはいかがですか。確認の方法はホーム→設定→プロフィール→年齢確認→未確認or18歳以上。18歳以上と表示されていれば確認済みということになります。
LINEは長々としたメアドの登録も、そもそもアドレスを知らなくてもスタートできます。しかし、スマホの調子が悪くなった、通信会社を変更するついでに、新しいスマホに機種変したいということがあります。その時に上記の2つを登録していないと、新しいスマホで友だちリストを復活させることができなくなります。
不慣れな人がやってしまう一番の失敗は新機種でLINEアプリをダウンロードし、うっかり新規登録をしてしまう場合です。正しくはログインを選択します。そしてIDとパスワードを入力します。またLINEの最新バージョンでは簡単引き継ぎQRコードというのを作成できます。古いスマホでQRコードを表示させ、新機種でそれを読み取るだけでOKです。しかしそれには旧機種のLINEのバージョンを最新にしておくことが必須です。中には機種が古くて最新バージョン(現在は12.12.0)をインストールできないこともあります。そのためにもIDとパスワードの設定をしておきましょう。
Androidをご利用の方は、Googleドライブを使ってトーク内容のバックアップが可能です。ホーム→設定→トークと進みます。次ぎにトーク履歴のバックアップ⋅復元→自動バックアップをタップし、ONにします。最後に自動バックアップの頻度を自分で選んで終了です。しかしこの方法を使うにはLINEのバージョンが10.10.0以上であることが必須です。
iPhoneの方はiCloudを使って同じような方法で行ないますが、①LINEバージョン 6.4.0以上②iOS 8.1以上③iCloud Driveをオンにするというのが条件となります。いずれにしても自分のスマホのOSとアプリのバージョンを常に最新のものにしておくという注意を怠ると泣きを見ますので、くれぐれもご注意ください。
■PayPay編
PayPayにはお金を送金する機能が備わっていることは第10回のコラムでご紹介しましたが、そもそもPayPayマネーとは何?という声を耳にします。今回は種類と必ず設定しておきたい項目をご紹介します。
PayPayの残高を表示するとポイント、マネー、マネーライトと3つが表示されます。普段の買い物で付与されるものがポイント。そしてチャージしたお金がマネーです。ではマネーライトとはなんでしょう?これはお金のようで実際現金として動かすことのできないポイントとマネーの中間的存在です。
PayPayは誰でもが簡単に始められます。しかしその簡単さから細部の設定を殆どの方が無視、もしくは存在すら知らないというのが現状です。そこで今回の重要ポイントが本人確認です。
設定の場所はアカウント→右上の詳細→本人確認・口座認証と進みます。この項目が殆どの方が未設定になっていると思います。
本人確認をしていない方が送金すると、受け取った人は出金することができないマネーライトとなってしまいます。つまり、少額でしたらまたPayPayとして使ってもらえばかまいませんが、もし1万円のような高額で出金する予定でいたら、現金化することができなくなります。送った本人はチャージした現金であるにも関わらず、受け取った人のところに着金すると現金とは言えない物に変化してしまいます。これから益々便利で身近になる電子マネーですがこれもデジタルマナーのひとつと言えます。トラブル回避のためにも一度チェックしてみてはいかがでしょうか? [広報委員会]