「プロジェクトX」な人たち『素晴らしい無名の星』
第5回 「除草班歴16年は伊達じゃない」

 

 弥生3月になって一段と春めいて雀隠れ(すずめかくれ)の季節になりました。
 「成長」や「始まり」の年と言われる寅年のお正月に日野七福神めぐりに出かけた会員の皆さんもいらっしゃったと思います。その七福神の一つ、寿老尊(長寿福徳地蔵尊)を祀る寺が延命寺です。寿老人は、健康・長寿を授ける仙人と言われ、「元気で長生き」という現代に求められるテーマにぴったりです。シリーズ5回目は、延命・長寿のご利益がある延命寺を就業先にする86歳の会員、木下(きのした)信(まこと)さんの、「除草班歴16年は伊達じゃない」のお話です。

Q除草の仕事は何年くらいになりますか?
Aほぼ16年になります。最初は農業経験もなく、自信はありませんでした。花と雑草との区別がつかなかったんですよ。長く続けられた秘訣は、健康で、気力・体力があったこととお客様に喜ばれ感謝されるからです。
Q就業中に「安全」と「健康」で留意している点は?
A夏場の外就業しかも膝を曲げて腰を落とす姿勢での草むしりは大変きついですが、つらいと思ったことはありませんでした。ただ、誠意をもって仕事をしたのにお客様から苦情が出たときは、つらいと思いました。安全に作業するには、体調管理が重要で、特に睡眠には気を付けています。あとは、自分の持ち場では、ハチの巣や茶毒蛾(ちゃどくが)はいないか等注意して仕事をしています。
Q就業していてのすごく印象深い話を聞かせてください
A特にこれといってありませんが、花に親切に接すると必ず花からの感謝の言葉が聞こえてきます。不思議ですよね。
Q木下さんにとってご自分の仕事はどういう意味を持っていますか?
A生きがいそのものです。「庭園管理士」と「樹木医」の資格も取り、何とかいい仕事をしたいと思いました。そして、事務局の皆さんの会員に対する応対が親切で、電話への対応も早い。この歳まで長い間働ける機会を与えてもらったことに感謝、感謝です。

草花にも人にもやさしい一言をお聴きしました。これからもお元気で就業を続けてください。

(広報委員会)